「持って生まれた才能に加えての豊かな音楽性、そして幅広い知識に裏打ちされた素晴らしいチェリスト」
~ 堤 剛 ~
「増田喜嘉氏の演奏から作曲家の意思をひたすらに追求する姿勢が
伝わってきます」
~ 五嶋みどり ~
YOSHIKA MASUDA
神戸市生まれ。5歳よりチェロを始める。12歳で渡豪以来、欧米を中心に活躍している国際派チェリスト。現在ロサンゼルスを拠点に演奏者・指導者として活動を続け、近年は日本での演奏活動も広げている。
シドニー音楽院付属中学・高校を経て、英国王立検定国際奨学生として英国王立ノーザン音楽院を首席卒業、同時に学長賞、レナード・ローズ・チェロ賞を受賞。米国・南カリフォルニア大学にて博士号を取得。これまでチェロを林良一、G・ペダソン、H・ロバーツ、R・キルシュバウムに、室内楽をA・テイト、P・フィッシャー、P・カッツ各氏に師事。またD・ゲリンガス、T・デメンガの指導を受けた。
オールドバラ音楽祭(英国)、オタワ室内楽祭(カナダ)、イエロー・バーン音楽祭(米国)、ランデブー・デ・ラ・ミュージック音楽祭(韓国)などの音楽祭にて定期的に演奏し、室内楽奏者として世界的に信頼を置かれている。C・ガッド、チョーリャン・リン、B・ジュランナ、P・フランクル、R・タッピング、A・マルグリス、G・ケリッシュ、P・ロチェック、D・ワイラーシュタインなどの著名奏者らと共演。2023年グラミー賞主催イベントではヘッドライナーとしてクロノス・カルテットと共演した。
ロサンゼルスでは室内楽グループSalastina LA、5台のチェロアンサンブルSAKURA、Darshanピアノ三重奏団のメンバー。日本ではパトス四重奏団、神戸ピアノ三重奏団のチェリスト。過去にはロールストン四重奏団のチェリストとしてヨーロッパとカナダツアーを行った。
また現代音楽の世界初演も積極的に行っており、イェルグ・ヴィットマンや細川俊夫らの作品などをはじめ、数々のアメリカ初演を手掛けた。
これまで第11回ビバホールチェロコンクール第1位・夢但馬賞受賞、アメリカ全国ヤング・アーティストコンクール弦楽部門第1位、オーストラリア音楽協奏曲コンクール第1位、ヤマハ・ヨーロッパ音楽財団弦楽コンクール第1位等で優勝。
フアレス響(メキシコ)、マンチェスター・ベートーヴェン管、シェフィールド室内管、ミルトン市管(英国)、北クィーンズランド響(豪州)、ウェストレイク・ヴィレッジ響、YMFデビュー・オーケストラ(米国)等と共演し、好評を博す。
地域活動にも熱心に取り組んでおり、ロサンゼルスのダウンタウンにあるスキッドロウに特に集中しているホームレスや犯罪多発地区内で、人間同士の繋がりを育む音楽を利用する組織である「ストリート・シンフォニー」とのコラボレーションを頻繁に行うことで、コミュニティとの関わりに尽力している。
指導者として次世代の育成にも情熱を持ち、教え子にはジュリアード音楽院、ニューイングランド音楽院、マンハッタン音楽学校などの主要音楽学校へ入学している。これまでに日本、台湾、メキシコ、米国各地でマスタークラスを務め、米国ではモンテシート国際音楽祭、ハートランド室内楽祭にて毎夏指導を行う。
現在チャップマン大学・ホールムスコ音楽院・弦楽科長、助教授。